プロフェッショナル。

物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で、すばやく動くこと。

問題を複雑にしすぎないこと。

小さな変化に気づくこと。

変化に早く適応すること。


~スペンサー・ジョンソン~








高校三年の春。


高校野球に明け暮れていた当時。

私は、今でも忘れられないような経験をしました。


そのことを書きたいと思います。



当時、私は肩を痛めていました。

とにかく、肩の筋がきしむような痛みで

ボールを放るだけで激痛が走りました。


この痛みをなんとかしたい。

その一心で、私は、小金井にある病院を訪ねました。


そこは、アスリートが多く通うところで

その世界では有名なS医師が在籍している病院として有名でした。

私の目的もS医師に診てもらうことでした。



ですが、残念なことに
S医師は多忙を極めていました。


このため、否応なしに、私はある若い医師に
診察してもらうことになりました。



診察の結果は、きわめて明瞭でした。



私の肩の痛みは、肘の炎症が原因。


君は、利き手である右の握力が低下している。


それは肘の炎症が原因であり
それが肩の痛みを引き起こしている。


だから、応急処置として、局部へのステロイド注射を打ちます。



そう診断されました。

その医師の説明は、とてもわかりやすく、納得できるものでした。



しかしこの後、私は思いもよらない体験をすることになりました。



若い医師に、疑問点を一通り聞き終わって
いざ、ステロイドの注射をしてもらおうと
腕を出したまさにその時。



S医師が私のところに来たんです。



どうやら、少し手が空いたので
その若い先生の診察結果を確認しにきたという感じでした。


しかし、カルテを見て、私の肘、肩、背中を 触るや否や。


S医師の穏やかな表情は一変しました。



S医師は、私にこう言いました。






「ちょっと立ってもらえますか?」






え?なぜ?

そう問う暇もなく、先生は続けます。







「ここで、支えなしで、片足でまっすぐ立ってもらえますか?」







この先生、何言うんだ、いきなり。

正直、そう思いました。


肩の痛みとそれとが、いったいなんの関係があるっていうのか。

ちょっちゃとやってしまおう。


そう思って、片足で立とうとした矢先・・・。




驚きました。



私は、まっすぐ立つことができなかったのです。

私の体は、まっすぐに立とうとすると、左に寄れてしまうんです。







「やっぱりね。君、体が左に歪んでいるよ」


「肩の痛みが先か、歪みが先か。それはわからないけど」


「肩の痛みの原因は、体の歪みだよ」




そう言って、S医師は若い医師に
体の歪みを解消するトレーニングを指示しました。



そして最後に、私にこう言って、その場を後にしました。





「ステロイドは打ちません」

「効果的な柔軟体操の方法を教えます」

「あと、肩のインナーマッスルのトレーニングは毎日続けるように」







この先生、すごい。

プロってこういう人のことを言うのか。


その時、私は、直感的にそう感じました。



2010/1/10



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